三暁
コシネロHPをリニューアル
販売のためのECサイトを新設
2021年10月01日号
直径24センチのフライパン発売
各種鍛造や精密溶断、機械加工品の設計・製造・販売を行う㈱三暁(福山市鞆町後地26-179、早間寛将社長、電084・983・5551)は10月1日、アウトドアブランドcocinero(コシネロ)のHP(https://www.cocinero.jp/)をリニューアルし、販売のためのECサイトを新設した。船のいかりを作る技術を応用した「鍛造フライパン」=写真上=の販売を通し、ものづくりの工程と技術も紹介している。
少人数の料理に使いたいという要望に応え、「cosinero 24センチフライパン」(3万2400円、税込)をECサイトオープンに合わせて発売した。昨年11月にクラウドファンディングサイトMakuakeで売り出した28センチフライパンに続く第2弾。この商品は100年以上続く伝統技術と同社主力の新しい技術との融合により生まれた、機能性とデザイン性を両立させた鉄製フライパンで、家庭用IHヒーターから、アウトドアのたき火まで様々なシーンで使える。
今年5月に創業70周年を迎えた同社は、16年に廃業した鉄工所の事業を継承し、いかりを作る「自由鍛造」や「鍛接」=写真下=などの技術を後世に伝えるため、後進の育成に取り組んでいる。コシネロのほかに家具ブランドTAonTA(タオンタ、https://taonta.jp/)を展開し、この技術を応用した製品を作っている。また、工場の見学や体験を通して技術を知ってもらおうと、いかりを製造している第3工場で「鍛造体験プラン」も行っている。
早間社長(43)の話「本業を柱とし、ブランド創設の際の原点である技術の継承を大切に、新たなアウトドア商品の開発に取り組んでいます」。