キョウセイ
厚生労働大臣表彰を受賞
障害者雇用優良事業所として

2021年12月01日号

12/27まで表彰式を動画配信

産業用防振ゴムを製造する㈱キョウセイ(倉敷市福田町浦田1919―7、小林英弘社長、電086・441・6166)は9月14日、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構が行う「令和3年度障害者雇用優良事業所等の厚生労働大臣表彰」を受けた。表彰式はコロナ禍のためリモートで催され、その様子は同機構のHP(https://www.jeed.go.jp/disability/activity/education/hyosho_kaisai.html)で、12月27日〔月〕まで動画で配信されている。

同社は「障がいのある方の就労による社会的、経済的自立」を目的として1984年に設立。障がい者が社会人としてあたりまえに働くことを目指し、現在は親会社の倉敷化工㈱が開発、販売する工作機械・建設機械の部品や建築住宅の防振ゴムを製造している。社員数115人の内、66人が障がい者で、工場オペレーターの従業員として働き、49人の健常者が職員として工場のサポート管理に就いている。

 2016年にそれまで職員主導だった改善活動に、初めて従業員が参加した。生き生きと発表する従業員を見て、職員が感動し、従来の「従業員だけで入庫から出荷までできる工程づくり」から「笑顔溢れる従業員が主役の工場」というあるべき姿へ再構築したという。この活動を「みんなでどんどんりそうをめざす!」の頭文字を取り「みどりの活動」=写真下=と呼んでいる。従業員が作業の問題点をピクトグラムで可視化。その後、「だからシート」という手法を使って問題点を深掘りし、その改善に取り組んでいる。

小林社長(53)=写真上=は「私たちの企業理念は、三共の心『共感しながら、共に育ち、共に生きる』です。社員一人ひとりが自信を持ち、信頼されながら、社会に貢献していく共生社会を目指します。現場の従業員はもちろんですが、職員にも感謝の気持ちでいっぱいです」と受賞の喜びを語った。