三原商工会議所
地元の景況感を調査
コロナ下から好転気配
2022年01月20日号
原材料の高騰などを懸念
三原商工会議所(森光孝雅会頭)は域内の経済動向をまとめ発表した。調査は管内事業所生産額、売上額など10項目の設問を郵送し、98社(回収率80・0%)から回答を得た。
DI方式と呼ばれる手法を用い、調査対象の12月と前期9月の景況を比較した。「増加・好転」など良いとの回答から「減少・悪化」など悪いとの回答を差し引いた数値を出し、ゼロ(不変)を基準にマイナス景況を▲としてポイントを表し次の通り評価した。
【総合】▲18・2となり、前期9月調査結果の▲42・9から24・7ポイント上向いた。
全業種において、緊急事態宣言の解除により日常生活の活動制限が緩和され、客足が戻りつつあるとの声が多くあった。
一方で仕入れ価格の高騰、慢性的な人手不足や人件費の増加などで業況の悪化は免れないという意見も聞かれた。
【製造業】▲23・7となり、前調査結果の▲37・8から14・1ポイント上向いた
【非製造業】▲14・0となり、前調査の▲46・3から32・3ポイント上向いた。
1月ー3月の見通し
【総合】▲23・9を見込み、前期の▲34・1に比べ10・2ポイント上昇の見通し。
全業種において、わずかに景気回復への期待感が伺えるものの、新型コロナウイルス感染症による影響が各業種で長期化していることに加え、原油価格高騰による影響もあり、先行きは厳しい状況が続く。
【製造業】▲26・3を見込み、前期の▲24・3に比べ2・0ポイント下降の見通しとなった。
【非製造業】▲22・0を見込み、前期の▲40・7に比べ18・7ポイント上昇の見通しとなった。