鉄道開通150＋1年（12）
本誌関係地域の山陽鉄道
顧みる糸崎鉄道学校の足跡
2023年03月01日号
陸・海・空の道を活かした街へ（169）
三原は城主小早川隆景公の遺徳を偲ぶ石碑が各所にあり、城下町として栄えたこのまちの歴史を語る資料が多く残されている。また、企業城下町として栄えたまちでもあり、三菱重工、帝人などの大企業が立地したことにより雇用が促進され、市の財政も潤った。一方で「鉄道のまち」として、糸崎駅の周辺に暮らす人の大半が鉄道の仕事に従事したこと。
機関手や鉄道の保守に携わる人たちを育成した学校があった歴史に関心を寄せる人が減っている。記者（筆者）もその一人であったが、本編の取材を進めてゆくと、この学校が戦後の復興に寄与する多くの人材を送り出したこと。卒業生が国内のみならず、朝鮮や満州の鉄道で活躍したことなどが分かってきた。（西亀 悟）
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