㈲オカノ写真館
岡野由香さん
規格外の八朔活かして商品化
2023年04月01日号
「因島の農家を支援したい」
尾道市因島市田熊町1230
電0845・22・0373(代表)
https://shimanamiplaza.studio.site/
おかのゆか(54)
父親が経営する写真館を引き継ぐため、30年以上働いた大阪を離れ、2019年に因島に戻った。生まれ育った島では、人口が減り、地域名産の八朔生産農家の高齢化が進んでいる状況を目の当たりにした。「規格外で廃棄される八朔の存在を知りました。生産者さんが大切に育てた〝もったいない八朔〟をどうにかしたいという思いから、〝はっさく丸ごとサステナブル〟を原動力に、廃棄される八朔を買い取り、商品化する取り組みを始めました」。
大阪では会社勤務で営業職等を経験し、30歳で独立。当時、始まったばかりのECサイト等で毛皮を扱い、売上は1億円を超えた。インターネット販売を通して学んだ経験を活かし、22年因島でSNSを活用し地域の魅力を発信しながら因島のフードロス問題の解決につなげる仕組み作りに力を入れる。
「因島のもったいないはっさくプロジェクト」は第3弾「因島はっさくオランジェット」を展開し、480個を完売した。現在、第4弾を準備中。
「昨年は200㎏の八朔を商品化し、SNSでプロジェクトに共感くださった皆様に商品を購入していただきました。その売上げから今年は1・5tを買い取り、持続可能な事業になるようプロジェクのPRと販路ネットワーク、商品開発などで応援企業を募りたい」と語る。