尾道の土堂小学校
廃校へ募る危機感
整合性欠ける市教委の説明③

2022年10月01日号

地区住民の合意形成至らず

土堂小学校(西土堂町)が存続するか否かの結論は、9月20日に開催した尾道市議会で久保・長江の2校との統合が決議されたことで廃校が現実味を帯びてきた。また、この3校と長江・久保の2中学校を含む小中一貫の校舎建設に伴う設計費の補正予算(2億5千万円)も承認された。

今後はその規模と建設費などが議論の対象となるが、記者(筆者)がその先にみつめているのは教育行政の在り方で、その背景に横たわる生徒・子育て世帯の減少傾向に歯止めを掛けることができるかどうか…。それができなければ、校舎を新設しても生徒が集まらない事態を招き、「何のための統廃合だったのか」と問われることになるだろう。

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