猪原[食べる]総合歯科医療C
「おいしく食べる」ことを支える
正しい知識と栄養摂取で健康に
2023年10月20日号
専門家チームで総合歯科治療を
予防歯科治療に力を入れている猪原歯科・リハビリテーション科(福山市多治米町5―28—15、猪原健理事長・猪原信俊院長、電084・959・4601、https://inohara-dental.net/)はこのほど、院の名称を「猪原[食べる]総合歯科医療クリニック」に変更。猪原理事長(43)=写真上右、左は光夫人=の思いが反映され、本来の歯科治療の持つ意味をさらに深化させていきたいと意気込んでいる。
同院は昭和22(1947)年に猪原武二さんが開院し、猪原理事長で3代目となる。2014年に現在の場所に移転し、「おいしく食べる」を支える診療体制を構築するため、一般的な歯科治療だけでなく、専門家による総合的なチーム医療を目指している。嚥下造影検査や嚥下内視鏡といった専門的な検査機器を導入してリハビリ専門職の言語聴覚士による摂食嚥下(えんげ)リハビリテーションなどにも注力し、管理栄養士による栄養・食形態・調理指導などを行うほか待合室に「おいしく食べる」実感ラボというミニキッチンを設けてワークショップなども催してきた。また、歯科から派生した総合的な医療を行うための内科もあり、有資格者の歯科衛生士による個別メンテナンスや、歯科訪問治療も行っている。
猪原理事長は、歯科治療の根本的な意味は〝いつまでも美味しく食べられること〟にあり、このほどようやく許可が下り、院名に「食べる」を入れることができたという。「若いうちから歯についての正しい知識を持ち、筋力や口腔内の健康を維持し続けることができれば、嚥下機能の低下も抑えられ、必要な栄養素もおいしく摂ることができる。偏った食事による『隠れ飢餓』をなくし、今後も健康寿命増進のために歯科からの様々なアプローチ
を続けていきたい。それが長く支えてきてくださった地域の方々へのご恩返しになりますから」と話している。