福島鉄工所
遊び心のあるアウトドアグッズ
マルチスタンド「CHIGI」

2024年01月10日号

切削加工の技術活かす製品開発

精密部品などの切削加工業の㈲福島鉄工所(真庭市上市瀬549、福島弘士社長、電0867・52・0492、https://www.fukushima-iw.com/)は、牛の骨付き肉「マンガ肉」が焼ける自動回転グリルマルチスタンド「CHIGI(チギ)」=写真上=を開発。バージョンアップした2号機を今夏に発表する。

福島社長の「〝マンガ肉〟を焼きたい」という遊び心から生まれた「CHIGI」は、肉を炭火などで焼くために開発された自動回転グリルの固定スタンド。2022年2月の東京インターナショナル・ギフト・ショーで、アウトドアグッズとして、鳥の丸焼きができる1号機を発表した。神社の千木(ちぎ)をイメージしたデザインで、機械加工1級技能士が制作した丈夫で安定感のある作りが特長。グリルとしての用途だけでなく、アイデア次第で焚火台、テント内デスク、ハンガー掛けなどさまざまな使い道があるという。今後、クラウドファンディングMakuakeでのプロジェクト立ち上げも検討している。

同社は、〝大人の遊びを応援する鉄工所〟として、アウトドアグッズ等のカスタム制作を請負っており、ファクトリーブランドとして希望サイズに仕上げられる「極厚鉄板のバーベキューグリル」や「ピザ焼き炭火オーブン」を販売し、岡山県内のキャンプ場等に納品している。また、長年培った機械加工技術を活かし、車、バイク、農機具等のパーツ再生サービス、会社や工場などの建物の補強工事など、柔軟にカスタムオーダーに対応している。工作機械を駆使した切削加工による部品製作技術と、リバースエンジニアリングの技術力がそれを支える。

主力事業は、精密部品などの切削加工業及び小型製缶品の製造。機械の修理に必要な部品を、廃番やメーカー廃業等による図面なしの状態から創り出す技術を強みとしている。メンテナンスにも対応する。

福島社長(58)の話「〝かけこみ寺的な町工場〟として、お客様の困りごとを解決してまいります。段取りの工夫や使用機械の選別が瞬時にできる勘を持つ万能工の存在が最大の強みです。機械加工が必要なご相談ならお任せください」。