キャステム
正門前に野田氏のモニュメント
戸田社長が「颯翔」と揮ごう
2024年03月20日号
田中氏が社長の〝思い〟描く
様々な精密機械部品の製造販売を営む㈱キャステム(福山市御幸町中津原1808―1、戸田拓夫社長、電084・955・2221)の正門前にこのほど、ニューヨークを拠点に世界で活躍する福山市出身の美術作家・野田正明さん(74)作のモニュメントを設置。台座の基部にはレリーフが付けられ、戸田社長(67)が揮ごうした「颯翔(はやと)」の文字が刻まれている。除幕式が2月29日に関係者を招いて行われ、ビジョンプロジェクター・田中美紀氏の絵「モノづくりビレッジ8—10(やまと)」とともに披露された。
モニュメント(高さ205×横幅220×奥行170㎝)はステンレス製(鏡面加工)で、「颯翔」「栄光の未来へ向かってはばたけ」との命名に相応しく、鳥が翼を広げて飛び立つ、あるいは紙ヒコーキを飛ばす一瞬を捉えたような作品。漆黒の黒御影石で作られた台座は210㎝で、更に敷石は同石とバーナー仕上げにしたものとを組み合わせている。除幕後、野田氏は「福山市内15カ所目の作品です。長く親交のある戸田社長の思いを形にできた」
と喜び、戸田社長も「未来へ向けて颯爽と飛躍していく会社にしていきたい」と目を細めた。
また、依頼者の目標や将来の夢、形にしてみたいイメージなどを描く田中氏が、戸田社長の〝思い〟を絵(横116・7×縦91㎝)にした。同社2作目で、樹齢1千年を超える屋久杉をシンボルツリーとして描き、会社が長く続く象徴とした。前作(2018年12月)は「次世代の子どもたちに日本のモノづくりを伝える場を作りたい」という思いを描いたが、今回はハート(8—10)形の輪郭をしたエリアの中に、最先端技術とわくわくするモノづくりの楽しさを詰め込んでおり、三分した上部を工場、左下をモノづくり公園、右下を子どもたちが自由にモノづくりを楽しむ様子を描いている。なお、8―10は「や(間=ま)と」という語呂合わせで、戸田社長の誕生日でもある。同絵(コピー)は今後、福山駅の新幹線上り(大阪・東京方面)のエスカレーターの壁に展示されるという。
なお、同社はこのほど、アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のアルフォンス・エルリック(通称アル)の兜をモチーフにした第2弾、「アルのぐい呑み」(縦7×横6×高さ5㎝、重さ約155g)を売り出した。独自の精密鋳造技術にて本物の鋼製(ステンレス鋼)で製作。表面に焼付塗装を施した。「キャステム楽天市場店(https://item.rakuten.co.jp/ironfactory-castem/169/)」や「meta mate 誠品生活日本橋店」などで7920円(税込)で販売中。