四季
アベノミクスを福山市民が
どう評価するか

2014年12月01日号

 衆議院が11月21日に解散し、投開票日の12月14日に向け安倍政権の2年を問う選挙戦が始まった▼首相自身は、消費増税を先送りし、内閣の最重要課題であるアベノミクスについて国民の判断を仰ぐための解散だと位置づけている▼アベノミクスの経済的影響は、株価の上昇などを分析すると、確かに上場企業、大企業では効果があったように見えるが、果たして地方(福山)ではどうか…▼福山商工会議所が毎月発表している「景気観測」は福山経済の指標といえるもので、大まかな景気動向が読み取れる▼昨年10月の景気動向をみると、全業種DI(良い-悪い)はマイナス4.8と2カ月連続下降していたのだが、12月にはDIが9.1と2カ月連続で上昇している▼さらに今年1、2月と上昇を続け3月のDIは13.7と大幅に上がった。ところが4月にはマイナス7.7と前月から21.4ポイント下降し、製造業、サービス業ともに景気は急速に悪化している▼その後上昇、下降を繰り返し10月の景況はマイナス2.1と、4月と比較すると改善したものの先行き不透明な状態が続いている▼アベノミクスを市民がどう評価するか、総選挙の動向が気になるところである。(i)