酒のマエダ
酒類販売事業を酒商山田に譲渡
10/11に新たにオープン

2024年10月10日号

山田社長(左)と前田店長(右)

創業76年の㈲酒のマエダ(福山市元町7―6、電084・923・1719)は、酒類販売事業を㈱酒商山田(広島市南区宇品、山田淳仁社長)に譲渡し、10月11日〔金〕から「酒商山田 酒のマエダ」(前同所、電同、店長=前田美都子前社長)としてオープンする。

マエダは、小さくて真面目な蔵元を中心とした全国の銘酒の豊富な品ぞろえで評判だ。特に世界規模で有名なブランド酒「獺祭」(旭酒造)は無名時代から先駆けて取り扱いをはじめており、各蔵元からの信頼が厚い。

そんな中、前田さんが勉強会などで30年以上懇意にしていた山田社長と会社の将来についての話をし、店のレベルアップと持続可能性を考えて譲渡を決意した。譲渡先は、蔵元や地方の販売店をサポートし、日本酒業界の発展のために地道な取り組みをしている山田社長に是非にと選んだという。広島県事業承継引き継ぎ支援センターからの支援を受けて、このほど譲渡が完了。酒商山田本社をハブに商品を各支店に移送させる方法で、豊富な品揃えを目指す。

山田社長は「マエダの火を消してはいけないと思った。福山を中心に日本酒の奥深さを伝えていきたい」、前田店長は「山田社長と共に、日本酒ファンを増やしていきたい」とそれぞれ話した。