天満屋福山店
松本明慶工房 佛像彫刻展
12/11―16に40周年記念し開催

2024年12月01日号

仏像など約100点を展示・販売

「大佛師 松本明慶工房 佛像彫刻展」で展示される大日如来像

㈱天満屋福山店(福山市元町1―1、加藤秀章・執行役員店長)は、現在の店舗に移転・オープンして40周年を記念し、「大佛師 松本明慶工房 佛像彫刻展」を12月11日〔水〕―16日〔月〕に6階美術画廊・アートギャラリー(電084・927・2521)で開催する。入場無料。最終日は午後5時に閉場する。

期間中、松本明慶氏(79)や、長男で同じく大佛師の松本明観氏(58)が手掛けた大日如来などの仏像のほか、各種如来・菩薩・明王像や各流派の本尊、童地蔵、鑑賞作品、香合仏、出版物グッズなど約100点を展示・販売する。

松本明慶氏は運慶・快慶の流れを汲み、「100年に一人の天才」「平成の大佛師」と呼ばれ、NHKテレビの特集番組や民放の「情熱大陸」などで紹介。同氏が手掛けた大仏は全国約20カ所に及び、広島県では福王寺(広島市)、極楽寺(廿日市市)、大願寺(佐伯郡宮島町)などの寺院に設置されている。

「Premium Guest House and Museum of Art Miyoshi Eye Center」の「十一面千手観音像 大仏」を前に関係者。中央の三好輝行院長夫妻の間が松本明慶氏。同院長の左隣が明観氏、夫人の右が宗観氏

異彩を放つのが全国初のプライベート美術館「Premium Guest House and Museum of Art Miyoshi Eye Center」(福山市東町)で、三好眼科(同市大黒町)の三好輝行院長(70)が2019年にオープンした。総高5・4mに及ぶ「十一面千手観音像 大仏」ほか松本氏の作品約20点を中心に展示しているが、セキュリティの関係から一般には公開されていない。

今回の「松本明慶展」について天満屋福山店美術部は次のようにコメントしている。

「松本先生は2014年の高野山開創1200年記念中門再興事業の四天王、昨年は滋賀石山寺の弥勒菩薩像、また今年に入り東京都 大本山増上寺の徳川家康像を手掛けられ、長男の明観先生・お孫さんの宗観先生を含め親子三代におよぶ『大佛師』の号を受けておられます。記念すべき年に当店で作品展を開催させていただくことを光栄に思います。ぜひ多くの方に国内最高峰の佛像彫刻の世界をご覧いただきますよう、お願い申し上げます」。