桑田社会保険労務士事務所
代表(特定社会保険労務士)
桑田由香里さん
2025年08月10日号
くわだ ゆかり(41)
会社と従業員の橋渡し
負担少なく解決策を提案
笠岡市笠岡2388笠岡シーサイドモール2階
電0865・66・0453
企業経営において「人」に関わる課題は避けて通れない。採用から退職までの労務管理、複雑化する労働法令への対応、社会保険・労働保険手続きの煩雑さなど高度な専門知識が求められる。そこで登場するのが社会保険労務士である。桑田さんは、労務管理から法令への対応、社会保険などの業務に加え、労使紛争の「あっせん代理」業務に取り組むことができる「特定社会保険労務士」として笠岡を拠点に、岡山県西部地区で活躍している。今までの取り組みについて聞いた。
─社会保険労務士になろうと思ったきっかけは
「大学卒業後、新卒で入った会社と、転職して入った会社が労働条件、社内の雰囲気、社風などあまりにも違っていたのです。働いている上で、こんなにも会社によって違うものかと思いました。そういった経験を経て労務管理に興味を持つようになったのです。その後、通信教育で社会保険労務士の勉強に取り組み、退職後免許を取得しました」

桑田社会保険労務士事務所
─日々の業務の中で多い相談は
「パワハラ、賃金の問題、、『従業員に辞めてほしいがどうすればいいか』など様々ですね。中には従業員の方がよく勉強されていて『就業規則に照らし合わせておかしいのではないか』と雇用者に抗議するというケースもあります。今までは、顧問弁護士がいれば、社労士はいなくていいという会社が多かったのですが、最近は弁護士がいる会社でも顧問契約頂き、社労士が従業員からの細かい申し立てに対してのアドバイスをするような事案も出てきています」
─特に力を入れている分野は
「一般的には、社会保険の手続き、給料計算など、総務の代行のような仕事が社労士の主な仕事とされていましたが、最近は労使間のトラブルの相談が増えてきています。経営者より従業員が詳しくなって権利を主張するような場面も多いです。特に労使間の問題については、様々な面から総合的に話ができるように取り組んでいます」
─働き方改革後の労使間の問題の解決策は
「働き方改革は、今までリスクを抱えて不安ながらも、致し方なくやっていた企業が、法律の枠内での運用に真剣に取り組むきっかけになったと思います。ご相談を受けた場合、法律を遵守しながらも、会社への負担がなるべくかからない解決策を提案するようにしています」
─社労士の役割は社会の中でどのような意義があるとお考えですか
「経営者と従業員の橋渡し、会社と行政の橋渡しとして社労士は必要だと考えています。もし、自分が働いている会社が法律を守っていない事が分かれば、いくらお給料がよくても、誇りは持てないですよね。人は1日の中で、会社で過ごす時間が多いので、経営者も従業員も、その人生の中で大幅を占める時間が、有意義なものになるお手伝いすることが使命と考えています」
▽桑田由香里=1983年9月10日 生まれ。笠岡市出身。2002年3月笠岡高校卒。07年立教大学文学部英米文学科卒。東京都で法人営業を経験。その後退職し免許取得。広島県内の社会保険労務士事務所勤務を経て、15年桑田社会保険労務士事務所を開業。趣味=ベリーダンス、食べ歩き。