建内レンタル㈱
社長 建内博行さん
建築現場向け仮設トイレ設置

2025年11月10日号

たてうち ひろゆき(49)

レスポンスの早さで信頼得る
福山市水呑町540─1
電084・920・5515

建設現場向け仮設トイレ・仮設資材のレンタル、設置、保守を提供する企業として2017年、創業した。エリアは広島・岡山両県全域。モットーは「お客様の現場を支える」だという。創業以来、地域に密着したきめ細やかなサービスを提供してきた同社は、価格だけでなく「レスポンスの早さ」で地場の信頼を勝ち取っている。地元に根ざした事業展開について聞いた。

─企業理念は

「『現場を支え、人を支える、を使命とし、安全快適な環境を第一に実現し、地域に根ざし、地域と共に成長を続けること』です。知的障害者の方や子育て中の方を積極的に採用し、多様な人材が働ける職場づくりを目指しています」

─事業内容、レンタル対象となる機器の種類は

「メインは仮設トイレです。敷鉄板など各種建築資材、クーラー、ストーブ、作業用品のレンタル、イベント用テント、地鎮祭用機材の貸し出しもやっています」

─顧客層は

「地元のハウスメーカーが約50%、地元工務店が30%、大工さん、足場屋、水道工事店などが15%。残り約5%は、各種イベント・地域の運動会などですね」

─近年の住宅関連機器レンタル市場の動向は

「住宅の着工件数は減っていますが、ハウスメーカーさんや工務店さんが建設する際には、近隣に対して、美的な面やより安全に配慮する必要が出てきています。そのために資材が必要となっており、結果的に当社の売上は減ってはいません」

─今後拡大を検討している分野や新たなサービスは

ペンギンROOM

「今夏、仮設冷却ルーム「ペンギンROOM(商標登録済)」を開発、レンタルしてヒットしました。2025年6月から熱中症対策が義務化され、それに対応する商品です。ガードマンボックス状の仮設ルームで、中にエアコンかスポットクーラーを取り付けあります。内部は作業員1人が入るスペースがあり、外気温より10度程度低く設定するので、猛暑下でもボックス内で休憩すれば体力を回復することができます。今後、ペンギンROOMのデザインをオシャレにして商品化し販売する予定です」

─技術革新(IoT化)の取り組みは

「元請けからの要望もあり、電子発注で受けるとか、請求書はメールで送るなど、オンラインは大いに活用しています。政府の方針は電子科に向かっていますからそれに対応するようにしています」

─設置・回収などのオペレーション体制は

「緊急の場合、例えば店舗でトイレが使えなくなったとか、そういった場合はホームページ(https://ta

teuchi-rental.net/)に携帯番号を載せていますから連絡頂ければ対応致します」

─地域への取り組みは

「福山市と災害協定の契約を結んでいて、災害が起こった場合、仮設トイレを優先的に市が指示する避難所などに設置し、住民の方に便宜を図るようにします」

▽建内博行=1976年4月5日生まれ。福山市出身。95年近代福山高校卒、その後2年間カナダ留学。98年4月三島産業入社。99年建内建材入社。2017年建内レンタル㈱創業。24年福山市議に挑戦。広島県中小企業同友会福山支部会員。趣味:ランニングとサウナ、奥さんと愛犬2匹でカフェ巡り。好きな有名人:長渕剛。