タテイシ広美社
囲碁セット「onogo」本格販売
尾道市立大生のアイデアを商品化
2026年02月01日号
初心者でも楽しめる工夫を満載
LEDを活用した電光掲示板や屋内外看板などを幅広く手がける㈱タテイシ広美社(府中市河南町114、立石良典社長、電0847・43・4886)はこのほど、昨年9月に売り出した囲碁セット「onogo(オノゴ)」(税込5950円)=写真=の本格販売に乗り出した。公式通販サイト(https://t-kobisha.shop-pro.jp/)か、尾道市立美術館、ええもんや(2店舗)で売り出しているが、公式通販サイトの場合2個以上の注文で送料が無料になる。
同社はコロナ禍で⾶沫感染対策として様々なアクリルパーテーションを生産してきたが、端材を廃棄せずリサイクル素材として再活⽤する方法を模索していた。昨年3月に行われた、尾道市立大学美術学科デザインコース3年⽣の「『デザイン×私のまち』地域プレゼンテーション課題」で最優秀賞を受賞した村上桃花さん(現4年生)の「オノゴ」が、地域プレゼンテーション実行委員として参加していた立石社長の目に留まり、製品化することになった。
漫画「ヒカルの碁」から着想を得たという村上さんは、尾道市出身であることから、同市因島出身の囲碁棋士・本因坊秀策に親しみを覚え、囲碁の歴史と尾道ならではの文化や風景を融合させた基本構成を組み上げた。ギミックカードやストーリー仕立てのパンフレットを用意し、従来の囲碁に対する「難しそう」「年配向け」といったイメージを払拭して、遊びながら尾道を感じ、学べる新しい体験を提供したいと話していた。
碁盤と石はアクリル製で、盤の中にデザインシートを差し込むことができ、尾道水道のきらめく水面や島々の風景など、景色を変えて楽しむことができる。初心者向けの9路盤よりも小さい7路盤で、サイズは15㎝角。ルールや遊び方を優しく解説した説明書が付き、囲碁の歴史やルール、「五目並べ」「石取り」「囲碁」の遊び方などを掲載した。さらに、遊びの枠を広げる「ギミックカード」には本因坊秀策の豆知識や地域の歴史・文化にちなんだ仕掛けが盛り込まれており、引いたカードの効果によってゲーム展開が大きく変化するので、大人と子どもでも一方的にならない工夫がなされている。
担当した営業部・天野花菜さんの話「地域⽂化の継承や創造的な学びと結びつける彼女の企画は、持続可能な循環型ものづくりの実現に役立ちます。地域課題に取り組む弊社の想いと合致しており、教育機関や観光業を中心に営業に注力していこうと思います」。