レ・ユニオンコーヒー
BOOK MEETS COFFEE、
Museum Cafe LUMIÉRE、

2026年05月20日号

勉強堂・駅家店など各店オリジナルコーヒー監修

植田チーフマネージャー

4月にオープンした㈱フューレック(藤本慎介社長)の「Museum Cafe LUMIÉRE=ミュージアム・カフェ『ルミエール』」(福山市西町2ー4−3・ふくやま美術館内、電070・2664・6233)と、㈲勉強堂(門田治己社長)「駅家店」(同市駅家町倉光15―1、電084・976・7625)及び同店のカフェなどで提供されているコーヒーが「味わい深い」と話題を呼び、両店が提供するそれぞれ独自のコーヒーの香りや味わいを監修したレ・ユニオンコーヒー㈱(同市春日町5―2―32、北山英司社長、電同943・6644)に関心が集まっている。その取り組みについて本社チーフマネージャーの植田みどりさんにインタビューした。

レ・ユニオンコーヒーは、コーヒー及び関連商品の卸ほか、福山市内で炭火焙煎コーヒー専門店「炭火珈房(こうぼう)ピトン」を経営しており、同社が最初に他店の監修に関わったのが、2015年に書籍販売の㈱啓文社(尾道市東尾道、手塚淳三社長)がオープンした「BOOKS PLUS緑町」(福山市緑町1―30・「みどり町モール」内)の「BOOK MEETS COFFEE=ブック・ミーツ・カフェ=本と出会えるカフェ」(電084・925・1812)だ。植田チーフマネージャーは「弊社常務と、BOOKS PLUS緑町の初代店長が『読書に最適な珈琲』を考え抜いた末にオリジナルブレンドを完成。メニューだけでなく、サービスを含め総合的に監修をさせていただきました」と当時を振り返る。同オリジナルブレンドは、著名人の角川春樹さん(編集者)・阿川佐和子さん(エッセイスト)・北方謙三さん(小説家)から推薦を受けている。最近では、尾道市因島出身の作家・湊かなえさんの作品「告白」「母性」「暁星」にちなんだオリジナルブレンドを開発したことも話題になっている。

今回、植田チーフマネージャーがトップとして監修に取り組んだのが、ルミエールと勉強堂・駅家店だ。

福山城を眺めることができる「Museum Cafe LUMIÉRE」

勉強堂・駅家店と「和菓子にあう珈琲」

ルミエールは、ふくやま美術館という恵まれたロケーションを生かし、備長炭焙煎特有のふくよかな味のコーヒーを提供。完成した浅煎りと深煎り2種類のオリジナルブレンドでは、焙煎度合を何度も調整しながら、香りや味わいを表現したという。それらについて植田さんは次のように解説する。「浅煎りのテーマは『光をすくいあげる一杯』。美術作品に差し込む光、スクリーンに映し出される光をイメージして仕上げました。浅煎りならではの明るく軽やかな味を楽しんでいただければ。また、「深煎りのテーマは『余韻を持ち帰るためのブレンド』。美術館で作品を鑑賞し、映画を観終えたあとの言葉にならない感覚を、日常に持ち帰るための一杯です」。

一方、カフェ併設の勉強堂・駅家店ではピトンの「備長炭焙煎珈琲」を提供しているが、5月1日から駅家店を含め4店舗で、植田さん監修の「和菓子にあう珈琲」が登場した。人気商品の饅頭「むぎっこ栗っ子」専用のブレンドで、焙煎する備長炭の遠赤外線が引き出す、やわらかな丸みと香りが、饅頭の味わいを包み込むという。「最初は『和菓子には深煎り珈琲』だと思っていました。でも、それではお饅頭の繊細な香ばしさが消えてしまう。10種類以上のコーヒー豆の候補の中から10%単位で豆の配合を微調整して見つけたのが今回のブレンドでした。生地、あんこ、栗の『隙間』にスッと入り、それらの美味しさを一つに繋ぐ〝名わき役〟になれば」と、植田さんは話している。