「笑lable」主宰
江草実江さん
家庭教師としてキメ細かに

2015年02月20日号

家庭教師としてキメ細かに
不登校、発達障害児に対応

「笑lable」主宰
えぐさみえ
江草実江さん(35)
福山市芦田町福田109-2
電090・1012・9940
m219@themis.ocn.ne.jp

egsint0220 江草さんは市内の小児科医院が開いていた不登校生徒のための院内塾で、10年間教師を務めた。中学生を中心に5教科を教え、対応した子どもは数十人にのぼる。ある時、多動傾向の子どもが入塾した。そこではじめて“発達障害”のことを知って勉強を始め、2013年に「特別支援教育士」の資格認定を受けた。昨年院内塾を退職し、このたび独立。不登校や発達障害など、社会で生きにくさを抱えている子どもたちの「学習支援」と「ソーシャルスキルトレーニング」を実施する「笑lable(エミラブル)」を立ち上げた。ネーミングには「笑み」「laboratory(研究室)」「able(可能)」の意味を込めた。対象は就学前の5歳児-中学生まで。中学受験・高校受験にも対応し、家庭教師としてきめ細かな個別指導を行っている。
 心がけているのは「的確にほめること」。自信を失っている子が多いので、ほめることでまず子どもの自尊感情を回復させる。「宿題をしなかった子が一問でも解いたら“進歩”ととらえて一生懸命ほめてやります。なぜなら、これは宿題を“意識”し、次に“取り組んだ”-つまり、スモールステップをクリア出来たということ。ほめると『次はここまでやろう』と子ども自身が意識出来るようにもなる」。江草さんは、こういう取り組みに関心がある大学生に、スタッフとしてぜひ参加してもらいたいと考えている。「子どもにとって『こんなおにいちゃん・おねえちゃんになりたい』という“モデル”が身近にいるのは、とてもメリットがある」と熱心に話す。