笠岡信用組合
岡山市内の販路を開拓に
14日、岡山南支店を開設

2015年12月20日号

岡山市内で預・貸金で1千億に

岡山南支店

山本理事長

笠岡信用組合(笠岡市笠岡2388―40、山本國春理事長、電0865・62・3103)は12月14日、岡山市南区福富1―2―1に岡山南支店(小寺弘士支店長)を開設した。91年開設の岡山支店(同市北区新屋敷町2―9―25)の取引先拡大に伴い、市内2拠点目を出店。5年後を目途に岡山市内での預貸金額(総額500億円規模)を1千億円規模に拡大する考えだ。

岡山南支店は敷地1705㎡に鉄骨3階建て延べ床面積1026㎡を建設。土地取得額を含めた総事業費は5億円規模で、1階は営業室、貸金庫室、2、3階は会議室と食堂などを配備。また、来年5月の完工目途に同支店敷地内に宿舎(2階建て延べ床168・5㎡)を建設中で、同所1階の多目的に利用可能なセミナールームで、勉強会「かさしん会」なども計画する。人員は10人体制。

同信組は笠岡市内では預金は49%、貸金では40%と地銀を抑えトップシェアを誇る。マーケットの大きい岡山市内での営業力強化を図る目的で、拠点を開設した。新設の岡山南支店は国道2号バイパス以南の同市南区藤田や築港などを、岡山支店は国道2号バイパス以北とエリアを区分する。

同信組では岡山市内の岡山支店と新設の岡山南支店、倉敷市内の倉敷・玉島・中庄支店の計5拠点を東部ブロックとし、その統括役に岡山支店の常勤理事・支店長の原田周二氏を10月1日付けで東部地区本部長に任命した。同信組の特長でもある定期積金の集金や年金受給者への訪問といった機動性を持たせた営業戦略で岡山市内のシェア拡大を目指す。

岡山南支店は将来的には30人体制にするなど、既存の岡山支店と同等の規模とする計画。

同組合はこれで笠岡市や井原市、浅口市や里庄町、矢掛町や倉敷、岡山市内に15店舗を展開。笠岡市に本店を構えており、昨年12月には、笠岡市と笠岡商工会議所、笠岡市内に本支店を置く金融機関及び、日本政策金融公庫と包括提携し、「かさおか創業サポートセンター」を設置し、創業支援に積極的に注力。

また、11月11日には同信組主導で、笠岡総合体育館(笠岡市)で「第1回しんくみビジネスマッチング」を開催し、井笠・備後地域を中心に105社が出展する商談会を開催するなど、地域経済の活性化や取引先企業の業容拡大へのバックアップを積極的に実施する。

山本理事長は「岡山南支店の開設で、マーケットの大きい岡山市内で新規開拓を強化し、シェア拡大に注力する。今後も中小零細や小規模事業者にとって有益なパートナーとして機能したい」と展望を語った。