井上病院
リハビリルームを開設
理学療法士2人が対応
2016年05月20日号
薬の量や入院日数の減少に期待
肺がんなど呼吸器疾患の手術・治療で全国的に評価の高い医療法人達磨会=だるまかい=井上病院(福山市東深津町3-23-46、井上文之院長、電084・943・5000)はこのほど、院内にリハビリルームを開設した。
同院の説明では、呼吸器疾患の患者は、息切れのため運動能力が低下し、運動をしないことで全身の筋力が落ちて日常生活に支障をきたすケースがある。リハビリを行うことで呼吸困難が軽減し、薬の量が減ったり、入院日数の減少などが期待され、リハビリをすることで筋力が保持されて日常生活の制限が少なくなるという。
リハビリルームは理学療法士の福光隆幸さん(経験8年、三学会合同呼吸療法認定士)と廣川瞳さん(経験5年)が対応。呼吸法・呼吸練習、胸郭可動域トレーニング、排痰(たん)法、運動療法、ADL(日常生活動作)トレーニングなどから患者の症状に合わせたプログラムを作成してリハビリを行う。
井上院長は「呼吸器関係の病院でリハビリルームを開設するケースは少ない、と思う。入院患者にも勧めており、病気を治そうという気力も起こるなど心理面の効果も期待できる」と話している。
リハビリの時間は1回約20分間で予約が必要。外来の受け付けは午前9時-午後0時30分(木・土曜日の最終受け付けは午前11時40分)。