空港・鉄道・港湾活かした街
北前船のルートを復活へ
寄港地の自治体が連携(48)
2019年02月20日号
尾道で寄港地フォーラム
この連載の「空港編」では広島空港が1993(平成5)年に開港。「鉄道編」ではこの地域に鉄道が敷かれたのが1891(明治24)年と記しながら、その生い立ちから現在までの歩み、営みをたどってきた。この「港湾編」はそれよりもずっと遡った1169年に尾道の港が開かれたときから始まる。その昔、平安時代(794ー1192年)末期の嘉応元年の頃であり、この地域の年貢米を積み出す港として公に認知されたのが起源とされている。歳月が流れて江戸時代に入ると「北前船」が寄港するようになり、国内各地との物流が盛んになった。このまちにはその名残が随所に残されており、その一つが北前船が寄港した各地とのネットワークであり、今日それを再び蘇らせ、交流を深めようとする試みが活発になっている。(西亀 悟)
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