たむら動物クリニック
歯学博士の獣医師が診察
犬、猫の歯科分野に特化
2021年06月01日号
歯周病が病気の原因に
たむら動物クリニック(岡山市東区益野町880―20、田村和也院長、電086・944・8600)がこのほど開院した。歯学博士の学位を持つ獣医師の田村院長(35)が岡山大学大学院歯周病態学分野での研究で培った歯科分野に特化した診察を施す。
飼育頭数が増える傾向にある小型犬は歯周病などの疾患を抱えることが多く、合わせて歯周病から糖尿病を併発するケースもあり、早期発見が重要視されている。また歯周病菌が遠因しての腎臓や心臓、肝臓の不全も指摘される場合もある。田村院長は岡山県内の動物病院で10年間勤務医として働きながら、研究のため岡山大学大学院で歯学博士の学位を取得し開業した。
口臭や歯周病、歯列矯正といった犬や猫の患畜が半数を占め、動物用の歯科顕微鏡やレントゲンのほか、人用の歯を削るユニットなどの設備で対応。下痢などの内臓不全の患畜にも歯の診察を施しながら最適な治療をめざす。岡山市内を中心に姫路市や倉敷市からも来院者があると言う。
田村院長は「ペットは伴侶動物として重要な存在で動物の健康を維持するため尽力したい。また西日本初の歯学博士を取得した獣医師として国内の動物医療に一石を投じたい」と意気込んだ。