万里子の首都圏リポート㉚①
「老年医学」の第一人者
大内尉義さん
2021年07月01日号
健康長寿社会の実現に向けて
「フレイル予防」を全国に発信
大内尉義さん
虎の門病院（東京都港区）顧問で前院長の大内尉義（やすよし）さん（72）は、日本の「老年医学」の発展に尽力し、後述する「フレイル」の概念の提唱者でもある。出身は岡山県浅口市。広大付属福山高校から東京大学医学部に進学し、１９７６年に東大医学部第３内科・循環器グループに入局した。その後、米国への留学を経て帰国。高齢者に特化した老人医療の専門科に誘われた。ここでは多くの診療科が関わるが、たまたま循環器の医師がおらず、声がかかったという。大内さん36歳の時である。
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