四季
安保関連法案

2015年10月01日号

 安全保障関連法が8月19日成立した。福山市でも同日、市民らが成立した安保関連法の廃止を訴えた▲JR福山駅南口で開いた抗議集会には市民ら約100人が参加し、平和の尊さを訴え、広島市、岡山市でも同様の集会があり、抗議や反対の声が相次いだ▲マスコミは一斉に、政府与党の暴挙として特集を組み、明日にも戦争が始まるかの如くアピールしたのだが、賛成意見はほとんど取り上げられなかった。不公平だと感じるのは私だけだろうか▲例えば小学生が先端の尖ったハサミを持っていたとしたら、 警察官は文房具と判断するだろうし、同じものを暴力団員が持っていたら、武器と判断するだろう。法律とは本来曖昧なもので、どうにでも解釈できるのだ▲この例に倣うべくもなく、一連の安保関連法が憲法9条に抵触しないと考える国民がいてもおかしくない▲右の頬をぶたれたら左の頬を差し出す人がいるかもしれないが、私はそんな状況に置かれたらすかさず反撃する。友人(米国)が目の前で暴漢に襲われようとしたら、当然助けるだろう▲平和が当たり前の世の中に暮らし、反戦を訴えることが出来る。我々は恵まれているのは間違いない。しかし世界の歴史は殺戮と平和の繰り返しだ。平和が未来永劫続くと思うのは幻想である。(i)