四季
2017年07月10日号
先号の政経パトロールで仮想通貨のことを取り上げたのだが、仮想通貨の最大手、ビットコインの利用者が急増し、処理スピードが限界にきているそうだ▲2番手の仮想通貨、イーサリアムは大口取引が相次ぎ、瞬間的に価格が99%以上暴落する事故が起きた。まさに、高速で走るスーパーカーを開発したが、安全対策が追い付いていない状態だ▲しかし、仮想通貨流通のために開発したシステム「ブロックチェーン」は評価が高く、この技術を応用すれば、金融機関間の送金が手数料無料か低料金で送れるようになるという▲中国銀行や広島銀行など全国の都市及び地方銀行は、コンソーシアム(共同企業体)を組織し、銀行間の送金システムの簡略化とキャッシュレス化を推進しようとしている▲いずれ、銀行のキャッシュカードで、手数料無料で送金でき、全ての支払いがキャッシュレスで出来る時代が来るかもしれない▲仮想通貨のあり方ついて批判する人がいるが、どんなシステムでも最初から完全なものはない。実験や失敗を繰り返しながら完成度を高めていくものだ。批判する前にブロックチェーンの事を勉強してほしい。(i)