今日の一句
歳晩の灯や駅裏に昭和町
2019年12月20日号
大倉祥男（俳人協会評議員・赤磐市在住）
歳晩（さいばん）は年の暮れの意味で、かつては年末に出す手紙の冒頭に「歳晩の候、新年の仕度に何かとご多忙のことと存じます」などと書いていた。ほぼ死語といえる状態に陥ったのは年の瀬という時節の特別感が薄れたことに加え時候の挨拶に始まる手紙を書くことが稀になったためだろう。
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