岩井コスモ証券㈱福山支店
支店長 中原浩隆さん
「IR説明会」で地場企業紹介

2025年03月20日号

なかはら ひろたか(46)

米国株で資産を増やそう
福山市霞町1─1─24
電084・932・2211

岩井コスモ証券福山支店のルーツは1956年8月、福山市鍛治屋町に開設した大阪屋証券福山営業所である。翌年57年1月支店に昇格。80年代には財テクブームに乗り顧客が拡大していった。86年2月、大阪屋証券はコスモ証券に社名変更し、コスモ証券福山支店に。2012年5月、岩井証券と合併して岩井コスモ証券に社名変更、岩井コスモ証券福山支店となり現在に至る。中原支店長に備後地区上場企業の動向、個人投資家向けサービスなどについて聞いた。

─関西圏から福山に赴任されていますが、備後の上場企業で感じたことは
「備後地区にはエフピコ、青山商事、福山通運など全国区の企業があり、他にも特長がある企業がたくさんあります。そういった企業は、実力を秘めているが意外と知られておらず、PBR(株価純資産倍率、株価÷1株当たり純資産)が低く割安の会社が多いですね」

福山支店が入る福山ビル

─例えば
「A社の場合はパワーチャック国内シェア60%、ビル建設用タワークレーンは業界トップです、しかしPBRが0・26倍と低い。国内ダイカスト首位のB社の場合もPBRが0・39倍。梱包用材の製造・販売、プレハブなどリースのC社もやはりPBRが0・55倍と低いですね。いずれも純資産に対して評価が低いことが分かります」

─どうすればPBRをあげることが
「PBRが低いのは、アナリストに知られておらず情報が少ないため、取引が少なく売買が成立しにくいことが原因だと思われます。もっとアピールし個人投資家の比率を上げることが重要です。上場企業の担当者に話を聞いてみても、『今後個人投資家を増やしたい』という声が多いですね」

─具体的方策は
「アピールの場が少ないため、実力があっても知られていない。それならアピールの場を提供しようということで『IR説明会』を実施しています。福山支店のセミナールームで開催し、個人投資家のかたに直接参加していただくこともできますし、Zoomでの参加も受け付けています。現在3社で説明会を開催しており、今後他の企業さんにも声を掛けようと思っています」

─他に個人投資家向けのサービスは
「福山支店では毎週水曜日にウェビナー(インターネット上で開催するセミナー)を開いています。手作りの資料を作成し、分かりやすく、主に私が話しています。それと、備後・岡山の企業の投資分析をした『福山ご当地銘柄3選』という資料を作成し、個人投資家の方に配布しています」

─福山支店が力を入れていることは
「米国株で資産を増やす提案に力を入れています。アップル、アマゾンなど10年で10倍以上になっている企業が多く、NISAとの相性も良いですね。個別企業のご紹介を、ウェビナーなどを通じて行っています。お気軽にお問合せ下さい」

プロフィール=1978年11月4日生まれ。大阪市出身。2001年法政大学法学部政治学科卒。同年旧コスモ証券本店お客様サービス部勤務。その後関西圏の各部店に配属。23年4月福山支店支店長就任。