山陽パッケージシステム㈱
社長 小林大敏さん
8月6日の紙製灯篭を長年寄贈
2026年06月20日号
がん検診100%で県から表彰
こばやしひろとし(62)
また夏が近づいてきた。今年の広島平和記念式典では、混沌とした世界情勢の中、新知事のあいさつが注目されるが、毎年式典の日の夜に慰霊と世界平和を祈念して元安川で行われる「とうろう流し」で、原爆ドーム側から流されている紙製灯篭が、福山の山陽パッケージシステムが製造・寄贈したものということはご存じだろうか。包装物流産業資材を製造販売する同社が製造する灯篭は洗練されたデザインはもとより、環境に配慮されていることが特徴だ。同社は、昨年はがん対策強化企業として広島県から表彰されるなど、社会貢献活動および、健康経営を強化している。
―灯篭の環境面の特徴は
「8月6日の広島の象徴の一つと言える『とうろう流し』の風景ですが、木枠残骸が海に漂着してしまうことが課題と言われていました。そこで着目したのが、紙のみを使用することでした。ブロイラーの廃棄される羽毛を細かく粉砕して段ボールに塗布する事により耐水性が上がると共に環境負荷の低減になります」

寄贈している紙製灯篭
―9.11同時多発テロの慰霊式典にも灯篭を寄贈されているそうですね
「同NPO法人を経由してニューヨークに送られています。アメリカには灯篭流しの文化がありませんので、被害者の顔写真を貼って使用し、長く会場に配置していただいているようです」
―世界では分断が起こっています。灯篭を通じて平和へのメッセージを
「原爆投下から81年が経ちます。二度とこのような痛ましい出来事が起こらないよう、広島県に本社を置く企業としてこの活動を継続して支えることで、世界平和を願ってまいります」
―がん対策強化企業表彰、おめでとうございます
「おかげさまで、昨年度従業員のがん検診率100%を達成し、県知事賞を受賞致しました。従業員の健康は、会社の成長に欠かせないと思っています。このような立派な賞をいただき、身の引き締まる思いです」
―事業についてお聞かせ下さい
「素材こだわらず、様々な原材料を用いてお客様のニーズに合った最適な製品を製造しています。福山を本社工場として、自動車・電機・化学等の工業製品の生産に伴う包装・物流資材を提供しています。自動車の集積地である北関東は埼玉工場より供給し今後の展開としては展開とし福山と埼玉の中間地点である工業生産が盛んである浜松へ工場進出準備を行っています」
▽山陽パッケージシステム㈱=福山市神辺町旭丘50、電084・960・1610。
▽小林大敏=1963年11月17日生まれ。兵庫県出身。大手素材メーカー勤務後、叔父にあたる前社長のオファーで27歳の時に山陽パッケージシステムに入社。営業課長を10年務めた後、社長に就任。福山ライオンズクラブ所属。座右の銘は、「心は『感謝』・行動は『温故知新』」。