あをうめクリニック
院長 山家典子さん
公認心理師・臨床心理士
2026年08月10日号
によるカウンセリング開始
やまや のりこ
「体と心を総合的に診る」を信条にし、心身症などを治療する「心療内科」や、内科に特化した治療を行っている「あをうめクリニック」が開院10周年を迎えた。昨年12月には福山市東桜町から移転、明るいロビーと診療室(68㎡)には患者の心を癒すような美術品が並び、山家典子院長の患者に寄り添う診療姿勢が感じられる。このほど、公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングを始め、患者の悩みに正面から応えようとしている。
―10周年を迎えた感想は、いかがでしょうか

患者の心を癒す明るいロビー
「あっという間の10年でした。当初、開業の経験や知識が全くなかったため、皆さんにご迷惑をおかけしましたが、スタッフ、患者さん、家族、友人、様々な業者の方々に助けられ、なんとかここまでやってくることができました。皆さんに感謝の気持ちしかありません」
「現在、医療を取り巻く状況は大変厳しいです。それでも、今私自身ができること、そして引き続きスタッフをはじめ周りの人たちに支えてもらいながら、今このクリニックができることを一生懸命考え、少しでも良い医療を今後も患者さんに提供したいと思っております」
―今回始められたカウンセリングについて解説してください
「『物事をネガティブに考えてしまう』『人とうまく接することができない』など、病気までではないけれども日頃の様々な悩みにお応えするため、専門の公認心理師・臨床心理士を配置しました。完全予約制で保険外の自費になりますが、料金は50分で5千円、30分で3千円になります。お気軽にご相談いただければ、と思っております」
―山家先生はHPの「診療体制見直しのお知らせ」の中で厳しい医療体制の現状を正直に述べておられますね
「保険医療は全て公定価格で、2年に1回、政府の予算編成を元に様々な科の治療料や入院料などが改定されます。しかし、近年は社会保障費の増大に伴い、医療の価格はなかなか上がらない状況が続いており、科によっては引き下げられることもあります。加えて昨今、物価高騰や人件費上昇がありますが、それに見合う値上げができず、多くの医療機関が非常に厳しい経営状況に立たされています」
「当クリニックも例外ではありません。かねてより、必要に応じてできる限り時間をかけて傾聴や助言などを心がけて参りましたが、従来の診療体制では医院の維持が難しい状況になりました。従って現在は診察時間を原則初診は30~40分以内、再診は5~10分以内に限らせていただいております。患者さんには大変心苦しいのですが、何卒ご理解、ご協力をお願いしたいと思います」
―最後に、クリニックの名称について
「実家にある一本の梅の木が新緑の頃、清々しい実をつけるのを見て『あをうめクリニック』と名付けました。これからも地域の医療に貢献したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます」
▽あをうめクリニック=東京大学医学部附属病院の医療連携登録機関。診療時間は午前9時―正午、午後2時―6時、休診日は水曜・日曜・祝日、土曜は午前9時―午後2時。診療は原則予約制。駐車場7台収容。福山市野上町3ー1−29、電084・922・5030。http://www.aoume-cl.com/
▽山家典子=福山市出身。県立福山誠之館高校在学中の1994年にロータリークラブの交換留学生として1年間、米ウィスコンシン州ラシーン・ケース高校に留学。98年―2004年に愛媛大学医学部医学科に在籍した後、10年に東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程に入学し、15年に同大学医学博士の学位を取得。心療内科専門医、内科認定医、認定産業医、英検準1級の資格を持つ。職歴は東京医科歯科大学医学部附属病院医員、JA長野厚生連・北信総合病院医員、東京女子医科大学東医療センター助教、東京大学医学部附属病院医師など。