（株）啓文社
手塚淳三社長
尾道から出発して90年
2021年04月10日号
広島・岡山県に12店を展開
書店を介し地域の文化に寄与
てづかじゅんぞう（48）
以前、手塚淳三社長の祖父、故景三さん（当時会長）を取材したとき「わが家は福山に縁があり、私の祖父は阿部正弘藩主に武士（槍術の指南番）として仕えていた」と伺った。その後、長男の弘三さん（淳三さんの父、当時社長）からは「明治になって煙草の卸販売（元売捌所）を始めたが、やがて専売法が施行され、祖父が尾道商業学校の同窓会長をしていた縁で校長の仲介を得、書籍の販売へと事業を転換した」と、手塚家のヒストリーを聞くことができた。十年一昔、企業における事業は30年区切りで変革の時期を迎えるといわれている。それを90年にわたって続けてきた背景には「たゆまぬ努力があったから」と、いった言葉で尽くせぬ「何か？」があるはずで、それを知るためにこれまで歩んで来た道のりと、これからどのような理念を持って進んでゆこうとしてされているのかを語ってもらった。
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