創味魚菜 岩手川
店長 中村賢治さん
鮮魚料理で知名度

2019年09月01日号

テコ入れで業績上向く

岡山では屈指の魚類扱い店

政財界からも多くの支持

 

なかむらけんじ(45)

 

岡山県や福山市内に飲食店経営の㈱ケイコーポレーション(浅口市鴨方町六条院中5138、惠谷龍二社長)が子会社の㈱ケイフードサービス(同社長、資本金800万円)で岩手川グループ㈱から買収し運営を開始した岡山と倉敷市内の回転寿司や日本料理店4店舗の業績が順調だ。「創味魚菜岩手川」(岡山市北区田町)と「活魚廻転寿司いわ栄」のイオンモール岡山店(岡山市)と津高店(同)、中庄店(倉敷市)でテコ入れが奏功した。中でも創味魚菜岩手川(そうみぎょさいいわてがわ)は1980年開業と歴史があり、岡山市内で活魚料理を本格的に始めた老舗と知られる。経営母体が変わってからも引き続き、店舗の責任者を務める中村店長に今後の抱負などを聞いた。

―岡山市の繁華街・田町の老舗店として知られます

「岡山市内では屈指の魚類の取り扱いで支持を得ている。瀬戸内はもちろん、四国や山陰、九州や北海道などから直接取引もあって旬の食材を顧客の要望で刺身や焼き物など調理し提供するのも強みだ。開店以来の長いお客様もあり、皆さん、スタッフとの会話を楽しんでおられるケースも多いようだ」

―店は政財界の利用もあるなど上層階層が利用されています

「旬の魚介類や野菜が楽しめるのも人気の秘けつだが、接客スタッフがお客様の好みの食材や調理法を把握しているのも支持の理由だ。お客様がスタッフのファンになってくれるような接客を持続化したい」

―店は岡山市内のほか、観光客含め県外からも来店者があります

岡山市北区田町の創味魚菜岩手川

「ホテルなどと連携し観光客を紹介して頂いており、接客サービス含めて県外からのお客様の要望に応えている。また福山市を中心とした備後地区からもお客様があり、ママカリや黄ニラ、乙島シャコなどを楽しまれるケースも多々ある。地酒も美作市の田中酒造場の『宙狐=ちゅうこ=』などが人気だ」

―昨年5月1日から経営母体が変わりました。今後の抱負を

「岡山県内で大手のケイコーポレーションは鮮魚関係にはそれほど強くなかったが、共同仕入れなどを通じ双方のレベルアップが図れているように感じている。創味魚菜岩手川は本格的な鮮魚料理の提供店として、これからも美味しい魚を提供しグループでの特異性を発揮したい」

▽㈱ケイフードサービス=浅口市鴨方町六条院中5138、電0865・44・7688。

▽創味魚菜 岩手川=岡山市北区田町1―9―20、電086・222・6366。店は1階はボックス席5つ、カウンター14席。2階は個室含め4部屋で最大48席収容可能。営業は午後5時―10時30分(LO10時)、日祝日は休む。

▽中村賢治=1974年3月6日、岡山市出身。県立岡山南高校卒業。岡山国際ホテルやラビール岡山を経て03年、岩手川グループ㈱入社。15年から創味魚菜岩手川の店長。趣味は食べ歩きと家族サービス。赤磐市内に妻と長女、次女、長男の5人で暮らす。