備後漬物
辛ラーメンとのコラボキムチ
韓流第4次ブームが追い風

2022年04月01日号

主婦層の引き出し急ぐ

発売した2商材を持つ開発者

   キムチ製造大手の備後漬物㈱(福山市駅家町大字法成寺1613―47、佐藤豊太郎社長、電084・972・8880)は、韓国のインスタントラーメン「辛ラーメン」製造の㈱農心(ソウル特別市)とコラボした辛口のキムチ「韓流うまからっキムチ」を開発、販売を始めた。また、炒め物などに利用できる砂糖を使った甘口のキムチも投入するなど、メーンターゲットの主婦層の引き出しを急ぐ。

   農心の日本法人㈱農心ジャパン(東京都千代田区)から韓国発の人気商品「辛ラーメン」に使う唐辛子や辛口調味料、コチュジャン粉末といった原料を仕入れ、キムチ調味料に加工した。さっぱりした辛口のキムチに仕上がり、総菜のほか、酒のつまみ向けにも期待する。

   韓国ドラマ流行など、国内では「韓流第4次ブーム」が到来しており、韓国文化に興味のある主婦層向けに販売を見込む。また、同時に投入した甘口のキムチ「甘さがおいしい旨キムチ」は、白菜やニンニク、ショウガにカツオエキスと砂糖を加え、辛さを抑えた。「韓流うまからっキムチ」は200g入り、258円。甘さがおいしい旨キムチは袋状の300g入りで298円。いずれも税別。「韓流―」は初年度300万パックの販売見込み。

   同社は「韓流ブームに乗った商材で需要を取り込みたい」と話した。