松岡製麺
「奇跡の花パスタ」を開発
押し花使いエフ鳥取と共同開発
2022年09月20日号
国内製造は前例がなく日本初
老舗製麺所・松岡製麺㈲(福山市桜馬場町5—35、松岡宏高社長、電084・922・2213)はこのほど、食用花・押し花・ドライフラワー製造販売の㈱エフ鳥取(鳥取市)と共同で「奇跡の花パスタ」を開発、販売を始めた。
食用花を使ったパスタは、中山修・エフ鳥取社長が発案し、今年2月「パスタの中に花を入れてほしい」と松岡製麺に開発を依頼した。ヨーロッパには、パスタの中に花を入れる郷土料理があるが、国内での製造は前例がなく、日本初となる。
最初はパスタの生地に生花を挟み込む手法を取ったが、うまくいかなかった。途中、生花を食用の押し花に切り替え、賞味期間が延びるように生卵を全卵粉に変えた。ゆで時間を3分から3分30秒に安定させ、なおかつ花がきれいに見えるように厚さを1・5㎜に調整する。
全て手作業で丁寧に作っており、パスタシート50枚作るのに4─5時間かかっていたが、今は、作業を見直して効率化をはかり、1時間30分で製造できるようになった。
「奇跡のパスタ・生パスタシート(120g)×5枚(30×20㎝)入り」10食分税込み2700円、限定30セット。賞味期限は冷凍で3カ月。宅急便で冷凍した状態で届けてくれる。送料は別途必要。
とっとり花回廊(鳥取県南部町)のレストランで、奇跡のパスタをメニューに取り入れナンバーl商品となり、注目を集めている。松岡社長は「結婚式やお祝いなど、特別な日に使ってもらえれば」と話している。