曙工芸
ショールーム兼ショップ兼倉庫
和モダンなデザインの展示施設
2023年02月20日号
ピアパッコ11周年機に新展開へ
桐箱の製造、卸、販売、企画、デザインなどを営む曙工芸㈱(福山市新市町上安井368―1、桑田真由美社長、電0847・51・5215)はこのほど、敷地内に同社と販売会社ピアパッコ㈱のショールーム兼ショップ兼倉庫を新設=写真上。木造2階建てで、延べ床は215・92㎡。1階は和モダンなデザインのショールーム=写真下=とワークスペースを設け、ものづくりワークショップなどを行う予定。2階は400品目1万点の箱を整理して効率化を高め、オンデマンドに即事対応するために活用する。
桐材は湿気を防ぎ、燃えにくくて虫がつきにくく腐食に強いなどの理由から、四季の変化と湿度の高い日本では大切なものの保管に多く使われてきた。そのイメージから、桐箱入りのものは高級感があり、贈答品や高級品の入れ物として使われている。同社は中小企業ならではの強みとして小ロット短納期にも対応でき、レーザー・UVプリンターや箔押しなどの印刷設備も整え、ネットショップ「桐箱屋さん」(https://www.kirihako.com/)で様々なニーズに応えてきた。最近では海外の有名ブランドメーカーからも注文があったという。
また、真由美社長の女性ならではの発想で生まれた「乳歯ケース」「へその緒ケース」などは人気商品になっており、「何処で買えるの? というお問い合わせも多く、買いに来て選んでもらえるショップを作りました。お子様連れのママさんにも入りやすいお店にしたいです」と意気込む。
昨年創業50周年を迎え、真由美社長が事業継承してから立ち上げたピアパッコも同10年となったのを機に新事業に着手。後者が2011年11月11日に開業したことから、11周年を迎えた今年の1月11日に新施設を竣工した。今後はショールームで撮影やリモート対応、直販などを行い、駐車場も広げて3月に本格オープンする予定。