インド料理専門店アンナ・プルナ
オフィスTouch & Burnerを開設
日本とインドのビジネスを繋ぐ

2023年08月20日号

30年以上の繋がりを活かし

平和記念公園ガンジー像前(右が橘代表)

インド料理専門店アンナ・プルナ(福山市赤坂町赤坂1194─2)を運営する橘美紀代表はこのほど、インドと日本のあらゆるビジネスを繋ぐ「オフィスTouch & Burner」(touchandburner@gmail.com)を立ち上げた。福山市を拠点とするコネクター業として、日本とインド、双方の橋渡しに取り組む。

人材や旅行、ビジネス分野など、ジャンルを問わず相談に応じる。また、インド人とのビジネスや交流で重要となる基礎情報などを提供するセミナーも提供している。

インドは人口約14億人となり、国内で就業年齢の国民全てに雇用の機会を提供できていないという課題を抱えている。日本は少子高齢化による労働人口の減少が課題となっているが、同社では日本でのインド人の雇用促進にも注力する。

今年7月には、インド政府の技能開発を担当する全国技能開発公社「NSDC」のCOO(最高執行責任者)と面談。日本での雇用促進協力の依頼を得た。また、国外へ人材を送るインド国家技能開発公社の子会社「NSDC International」の担当者とも同行し、福山市内の技能実習生の関係先などを視察した。

旅行分野では、インド系アメリカ人のコンサルタント業者と共に福山市や広島市の観光地を視察=写真=したほか、来福したJTBインド支社長のMICE=※=招致を念頭に置いたホテルなどの候補地視察にも同行。福山観光コンベンション協会や福山市役所を訪れ、意見交換を行った。

日印協会の会員である橘代表は、インド料理専門店を経営する中で30年以上、インド人と交流を深めてきた。その繋がりを活かし、あらゆる分野での福山市とインドとの関係を強化したいと取り組んでいる。

注=MICE(マイス)とは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う研修旅行(Incentive Travel)、国際機関等が行う国際会議(Convention)、展示会等(Exhibition)の頭文字で、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどを意味する。