どりぃむスイッチ
「若者おうえん基金」に参加
広島岡山のケアリーバー等支援
2023年09月20日号
11/26まで合同クラファン開催
社会参加が困難な子どもや若者とその家族を支援するNPO法人どりぃむスイッチ(福山市霞町1─8─15 霞町ビル2階、中村友紀代表、電084・983・1488、https://dreamswitch.or.jp/)はこのほど、首都圏若者サポートネットワーク(東京都)が行う「若者おうえん基金」に参加し、広島・岡山エリアで、児童養護施設や里親からの保護を離れたケアリーバーやそれに準ずる若者を支援するための地域サポートネットワークを立ち上げた。
児童養護施設等では、保護者のない子どもや虐待等の理由によって保護者と一緒に住めない18歳以下の子どもが生活している。現行の児童福祉法では、原則18歳になると施設等を出て自立しなければならず、戻る家庭も、頼れる人間関係もない環境のため、経済的な困窮や孤立に追い込まれてしまうケースが多いという。こうした問題から、2024年4月の法改正で、施設等で育つ若者の自立支援に関し、年齢上限の撤廃が決まったが、まだ制度として始まったばかりであり、十分に支援は確立されていない。またケアリーバーでなくても同様に困難を抱える若者の支援については、NPO法人や民間団体に委ねられており、若者支援の担い手や資金的リソースも少ないという課題もある。これらの課題は全国的に存在するが、地方ではより顕著である。
こうした現状から、首都圏若者サポートネットワーク(宮本みち子運営委員長)は、これまで首都圏に限られていた同基金の支援エリアを、九州・沖縄、広島・岡山、山陰の全国3エリアへと拡大する取り組みを始めた。各地域の基金を造成するため合同クラウドファンディング(目標金額1千万円、https://readyfor.jp/projects/wakasapo)を11月26日〔日〕まで行う。集まった支援金は、ユニバーサル志縁センター(東京都)を通して、参加する各団体に支援者の指定通りに送金されるため、クラファンの中で、自分が支援したい団体を選択して寄付することができる。
どりぃむスイッチに集まった支援金は、広島・岡山県内のケアリーバー等のサポートに充てられ、食料品や日用品の提供、居場所作りなどの支援を直接行う各団体を助成するほか、支援の実態調査に使用する。