ジェーイーエル=JEL
尾道市御調町に新工場建設予定
半導体製造ロボット汎用機量産

2024年01月20日号

造成後26年5月頃には竣工か

完成予想図

半導体ウェーハや液晶ガラス基板など半導体部品を搬送するロボットのトップメーカー、㈱ジェーイーエル=JEL(福山市草戸町2—8—20、崎谷信夫社長、電084・932・6500)はこのほど、尾道市御調町丸門田の土地3万4783㎡に尾道工場=完成予想図=を建設すると発表。今年10月末までに造成を終え、工場(第1期)は2026年5月末頃までに竣工できればとしている。

本社、佐波工場に続く県内3カ所目の工場で、現在の予定では、鉄骨造3階建て延べ床1万8150㎡(うち、第1期は1万1400㎡)を建設する。建設工事の発注先や総事業費は未定。コロナ禍や自然災害の影響で世界中が半導体不足に陥っていたが、現在は持ち直しつつあり、今後は世界的に需要拡大が見込まれている。そこで、現在本社および佐波工場で扱っている汎用型機械の製造ラインを移し、パート社員など200人の雇用を予定している。その後、本社および佐波工場では、特殊機器などカスタム対応を強化していく予定だ。

造成中の土地

同社は1993年に設立。社名に「仕事もプライベートも楽しむ充実した人生を」という想いを込めて「Job Enjoy Life」の頭文字から名付けた。国内には東京営業所、JEL高知(高知県香美市)の生産・販売拠点があり、海外には台湾と韓国、アメリカ、中国に代理店や協力店を開設。累計出荷台数は3万7千台を超えるなど急成長を見せている(23年5月期決算の売上高は145億円)。