土井木工
東京INギフト・ショーで大賞
「ネコ型ボディブラシ」が人気
2024年03月01日号
ビームスのECサイトで販売
土井木工㈱(府中市府川町57―1、土井啓嗣社長、電0847・46・3211)が2022年に売り出した「ネコ型ボディブラシ」(2万4200円)が、2月6—8日に東京で催された第97回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024で「女性のハートをキャッチするギフトグッズコンテスト」の大賞を受賞した=写真。
同ボディブラシは、幅8㎝、全長35㎝、高さ7㎝(木部4㎝、穂先3㎝)で、重さは200g。ケースは桐箱で、曙工芸㈱(福山市新市町)製。府中市のふるさと納税の返礼品にあるが、衣料品や雑貨のセレクトショップ「ビームス」のECサイト「B印マーケット」でこのほど売り出された。
肉球部分は、㈱晃祐堂(広島県熊野町)の熊野筆を採用。毛穴の汚れまでしっかりと落とすという山羊の毛の白尖峰を使用し、PTB(ナイロン毛)との根毛にして、中央部分は山羊の毛を80%使うことで柔らかな肌触りを、周りの小さい穂先は同じく40%使うことで弾力性の高い滑らかな感触になるよう工夫した。
木部は、高級家具に使う米国産ブラックウォルナット材の天然木を使用しており、大学で建築学を学んだ土井健嗣専務(38)の設計技術で、建築用CADソフトによる3Dモデルを作りながら設計したという。
土井専務はこれまで、家具の製造過程で端材が生じてしまうことから、高級木材を使った小物に付加価値を付け、1—3万円台の商品企画に取り組んできた。2015年に晃祐堂と初めてコラボし、オリジナル化粧筆を制作。同ボディブラシは、22年に「ビームス広島」やクラウドファンディング大手のマクアケとの共創プログラムで完成した。今後は色や模様、毛の柔らかさなどを変えたシリーズを展開していく予定で、販路を拡大し、年間1千本の売り上げを目指すという。