新市和田歯科医院
今後のインプラント手術の主流
患者の安心安全を担保するため

2024年05月10日号

ナビゲーションシステムを導入

新市和田歯科医院(福山市新市町新市695—2、電0847・52・6480)の和田 勝院長はこのほど、インプラントの埋入手術にコンピューターナビゲーションシステムを導入=写真上下。全国的にもまだ珍しく、5月中旬から下旬にかけて手術に導入していく。

インプラントとは、歯を失った顎骨にチタン製人工歯根(インプラント体)を埋め込み、人工歯を装着する治療法。和田院長はいち早く米国で10年以上同技術を学び、国内では1983年からスタートした。2012年にはISM(インプラントセイフティマーク)を取得し、国内屈指の技術と高く評価されている。そうしたエビデンスを持ちながら同技術を導入したのは、「患者様の安心安全を担保するため」と和田院長は説明する。

同システムは「X―ガイド」といい、スイスに本社があるノーベル・バイオケア・ジャパン㈱(東京都)が開発した。CTスキャンのデータをもとに、顎骨の形態や質、神経や血管の位置などを立体的に把握しながら、事前に立てた治療計画通り、手術で正確に再現できるようサポートする。施術者は正面のモニターを見ながら手術を行い、計画外の動きがあれば即座に警告音が鳴り、正しい角度や深さになるよう促すという。

40年以上のキャリアを誇る和田院長は、新人とベテランの技術格差を埋め、安心安全な手術がどこでも受けられる画期的なシステムと評価し、「フリーハンドで人工歯根を埋設する場合、顎骨を突き抜けて神経や血管を傷つけてしまうケースがあり、不安に思われる患者様もおられます。ナビシステムは、手術中の骨の中の様子などがリアルタイムで予想でき、安心安全や低侵襲化に大きく役立つものです。これからの歯科手術の主流になると確信しています」と話している。