HOUS_AGAL湯宿onomichi
サウナとルーフトップ足湯設置
四季の眺望良く観光地にも近接
2024年08月01日号
インバウンドや仲間との会合に
尾道市は日本遺産が3つもある、瀬戸内を代表する観光都市で、コロナ禍が終息に向かったこともあって、昨年の外国人観光客数は過去最多の37万人強だった。インバウンド観光に向けた宿泊施設も多く作られている中で、商店街や観光名所に近く、屋上から足湯に浸かりながら海や山の景観を眺められ、サウナ風呂までついている1棟貸の宿泊施設HOUS_AGAL湯宿onomichi(ハウスアガルゆやどおのみち、尾道市土堂2—4—35、電070・1213・9982)がこのほどオープンした。
海岸通りと商店街に挟まれた路地にある、112・45㎡の細長い敷地に、延べ床132・24㎡の木造3階建てで、設計は一級建築士事務所㈱ヌード・エレメンタリー(福山市三吉町)、施工は甲斐建設㈱(同市駅家町)。運営は、㈱ユービーライフ(福山市、川崎友行社長)が行う。
アフターコロナ時代にあって、感染症対策や、気兼ねなく仲間と楽しむ空間として、1棟貸のニーズが高まっていることから企画した。尾道駅前と淡路島に続く3施設目という。予約は専用サイトから申し込む、チェックインはセルフ式を採用。宿泊費は、基本料金3万円(税別、以下同)に1人あたり5千円が加わるため、大人数で宿泊するほど〝お得〟になる仕組み(定員の10人で利用した場合、1人当たり8千円)。
1階奥にはオリジナルのフィンランド式サウナ(5人)=写真上=と水風呂を設置。2階まで吹き抜けになっており、2階の窓は開放することもできる。2階には和室の寝室が2部屋あり、3階はダイニングキッチン=写真中=とリビング、バーベキューができるテラスがある。テラスから屋上へ上がれ、足湯付きの展望エリアが作られている=写真下。南側は尾道水道と向島が、住吉の花火も正面から楽しめる。北側は千光寺山が一望でき、四季折々の眺望が堪能できる。
3階のキッチンは各種料理器具が揃っており、ワインセラーも設置。若者に人気のナチュラルワインを揃えており、しまなみブルワリーの地元産クラフトビールも用意している。
川崎社長の話「国内外の観光客が訪れる尾道に、あったらいいなを詰め込んだ〝尾道を五感で感じる〟宿泊施設を設けました。外国人以外にも、家族連れや仲間との会合、研修などに使ってもらえれば。今後は地元の人しか知らないような隠れた名店マップなども作り尾道の良さを改めて知ってもらえる施設にしたい」。