しまなみブルワリー
しまなみキャット第10弾を発売
期間限定レモンアイスクリーム

2025年03月01日号

定番品が世界的大会で日本一に

ブルワリー(小規模醸造所)で本格的なラガービールを製造する㈱しまなみブルワリー(尾道市久保1—6—15—2、松岡風人社長兼醸造長、https://shimanami-brewery.com/)はこのほど、フルーツを使ったアルコール飲料「しまなみキャット」の第10弾「しまなみキャット レモンアイスクリーム」(370ml、税込850円)=写真右上=を期間限定で売り出した。尾道市久保の向酒店か尾道ええもんや(十四日元町)などで販売している。

同シリーズは、ハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)にフルーツとアイスクリームを投入するという新しいスタイルの飲み物で、今回は自家製ハードセルツァーにレモン果汁とアイスクリームを投入。アイスクリームのコクとレモンの酸味が味わえ、さっぱりとした飲み口に仕上がった。松岡社長=写真左上=は「アルコール分4%なので、シメのデザートや箸休めにして飲み直すのもいかがでしょう。しまなみの景色にぴったりの味を感じてもらえると思います」と話している。

松岡社長は府中市父石町出身。東京農業大学の応用生物科学部醸造科学科(旧農学部醸造学科)を卒業後、萌木の村㈱の八ヶ岳ブルワリーへ07年に入社し、キリンビールで「ハートランド」や「一番搾り」などの醸造開発責任者を務めたビール職人・山田一巳氏の下で修行。15年からは八ヶ岳ブルワリーで醸造長を務めた。英国の世界的なビール審査会「ワールド・ビア・アワード」で、16年に1部門、20年に3部門で最優秀賞に選ばれたことを機に帰郷して創業した。

なお、しまなみブルワリーでは、定番品として、オール麦芽で日本人の口に合った「ストライクピルスナー」と、まず一口目に飲むビールとして「ファーストラガー」の2種類があり、ドイツの伝統的なビールを再現した「ホームゲーム」や黒ビールの「ダークラバー」などを販売。昨年8月に開かれた世界的なビール審査会「ワールド・ビア・アワード2024」で、「ストライクピルスナー」がクラシックピルスナー部門でCOUNTRY WINNER(国内最高賞)、冬限定の黒ビール「ダークラバー ウインター」がボック部門でCOUNTRY WINNER(国内最高賞)、「ファーストラガー」がライスビア部門で金賞を受賞。松岡社長は「自分が目指すのはジャーマンスタイルなので、欧州最高峰の大会で日本一と評価されたことがとても嬉しかった」と話している。