喜創産業
経営の勝者が実践する資金調達
資金調達のプロが実践的指南書

2025年06月10日号

バンクスルーファイナンスを提唱

書影

資金調達コンサルやM&A・マッチングなどを支援する、認定経営革新等支援機関の㈱喜創産業(三原市和田3―2—40、岩崎健人社長、電0848・67・4273、https://keiei-onayami.com/)の山本将司会長(51)=写真=は6月30日〔月〕、初めての著書「経営の勝者が実践する資金調達」を上梓。通販サイト大手のAmazonで予約を受け付けている。金融機関出身の資金調達・経営改善のプロが、銀行以外からの資金調達を軸にした〝バンクスルー〟ファイナンスのやり方を伝授する。

銀行へ資金調達を依頼する際、融資を確実に得るには、銀行からの融資を受けない「バンクスルー」を推奨する。逆説的に見えるが、銀行だけに頼り切るのでなく、自社の課題について徹底的に掘り下げ、目指すべき〝出口〟を見据えて解決を探る中で、喜創産業を介して銀行以外の様々な機関から融資を引き出すようにするという。3割程度をその資金で賄うことができれば、逆に銀行からの融資が受けやすくなるという。

山本会長は1999年からしまなみ信用金庫本店(三原市)、2007年からは広島銀行の各種渉外担当でトップの成績を続けた後、15年7月に独立し、三原市で喜創産業を創業。18年8月からYouTubeチャンネル「経営資金に悩んだときに一番最初に見るサイト」を始めた。24年3月に登録者数10万人を達成、現在は20万人を突破して2500本を超える動画をアップしている。金融機関の裏側を長く見てきたからこそ、山本会長は融資を決めるポイントなどが見通せるという。

㈱カドカワ発行で、四六判288ページ、税込2200円。初版7千部を発行する。中古車販売業や障がい者施設、運送業、電気工事業の成功事例が書かれ、6億円の売り上げが4年間で24億円と4倍になった事例なども紹介している。なお、アマゾンを通して予約すれば、8月6日〔水〕までの予約キャンペーンで、その他の成功事例2本(福祉業・建設業)の動画が見られる特典が付く。

山本会長の話「今年7月末で創業10周年を迎えます。その節目として相応しい本ができました。〝弱者が強者になる〟ランチェスター式経営戦略を超えた、〝戦わずして弱者が強者になる〟孫子的戦略をまとめています。今後5年間の弊社のキャッチフレーズは『Own the Future(将来に責任を持つ)』で、実践的に役立つ方策で〝出口〟まで支えます。その入門編として、個人事業主・中小企業社長・財務担当者・士業を生業とする方にぜひ読んでいただきたい」。

なお同社は、全国で補助金・助成金・バックオフィス業務などを行う㈱シェアードバリュー(岡山市)、オルタナティブ投資業とリース業の㈱G.N.Lending&Leasing(東京都)、㈱下北沢投研(同)、映像制作会社の㈱フィルムオーパスキュー(札幌市)、保険代理業㈱ICS(福井市)などを抱える。