喜創産業
創業10周年機に中期経営戦略発表
Web3・0を導入しオープンイノ
2025年09月20日号
ベーションマッチング事業に参入
資金調達コンサルや集客マーケティング、金融の3事業を軸に展開する、認定経営革新等支援機関の㈱喜創産業(三原市和田3―2—40、山本将司会長、岩崎健人社長、電0848・67・4273、https://keiei-onayami.com/)はこのほど、創業10周年を記念して中期経営戦略を発表。今後10年のビジョンを披露したほか、オープンイノベーションとWeb3・0戦略を土台に、仮想通貨BOIC(ヴォイシーコイン)を発行・流通させる新事業参入を発表した。早ければ10月から年末にかけて始動する。
同社は2015年7月に創業。18年のYouTubeチャンネル「経営資金に悩んだときに一番最初に見るサイト」スタート時の売上高は1千万円だったが、24年に登録者数が10万人を超え、今季11月には同20万人を超えて、売上高は前年比倍増で4億5千万円に上るとみられている。また、9億5千万円の資金を確保しており、金融事業も中小企業の資金調達支援を展開するなど順調に推移しているという。
今後の展開として、規模拡大と顧客増加、国内分散化の推進を図
るため、「オープンイノベーション」(※)の促進を行っていくという。そのために、企業、商工会議所、大学との連携強化を目指す。さらに、Web3・0技術(プラットホームのないブロックチェーン技術を活用した分散型金融システム)を使った新しい金融インフラを設定する。それにより、日本のGDPの0・1%に当たる6千億円をコミュニティで創出したいと意気込む。
そのために、企業価値創造支援協議会(BOIC)を設立し、社外の資産と連携して新たな事業を興すことや、従来の常識を超えたスムーズな資金調達支援と商取引の構築支援を行う。そうして、26年度にはBOIC会員数1-2万人、単体売上6億円(グループ売上12億円)、単体営業利益6千万円を目指し、27年には会員数4万人(業界1位)、単体売上10億円、営業利益1億円に乗せていきたいと話した。
山本会長(52)の話「業界1位になることが一つの目標で、そのための準備を10年かけて行ってきました。資産や金融機関としての土台があり、かつ、20万人のフォロワーへの影響力もあり、様々なことへ挑戦できる土壌ができました。将来的にはBOICコインについては暗号資産市場に上場、イーサリアムとの連携も視野に入れ、新しい経済圏を確立していきたいと思います」。
※ 企業が社内外のアイデア、技術、知識を相互に活用し、革新的な製品・サービス・ビジネスモデルを創出するイノベーション手法