三原商議の景況調査
製造業は上向く
小売業は下降気味

2015年02月01日号

三原商議の景況調査

 三原商工会議所(勝村善博会頭)は域内の経済動向をまとめ発表した。調査は会員から抽出した事業所に景況のほか生産額、売上額などの設問で調査し回答を得た。
 調査はDI(ディフュージョン・インデックス)方式と呼ばれる手法を用い、調査対象月(14年12月)と前回調査月(14年9月)等の景況を比較した。増加・好転など良いとの回答」から「減少、悪化など悪いとの回答」を差し引いた数値を出し、ゼロ(不変)を基準にマイナス景況を△としてポイントを表し次の通り評価した。
【総合】全業種の12月の景況をみると、(全業種)DI(良いー悪い)は△9・6となり、前期9月調査結果の△14・3から4・7ポイント上向き、景況感は回復傾向に推移した。【製造業】全体の12月期のDI値は△8・9となり、前期9月期調査結果の△23・3から14・4ポイント上向いた。 業種別DI値をみると、木材・木製品のDI値はプラス方向へ推移する結果となった。【非製造業】全体の12月期のDI値は△10・2となり、前期9月期調査結果の△4・9から5・3ポイント下降した。 業種別DI値をみると、建設業のDI値は8・3と前期9月調査より11・7ポイント下方に推移したものの、依然としてプラス傾向で推移している。
 サービス業のDIは年末商戦もあってか10・0ポイントと、前期9月期調査結果の5・6から4・4ポイント上向きプラスで推移している。
 消費財卸売業の12月期のDI値は△20・0となり、前期9月期調査結果の△40・0から20・0ポイント上向いた。 一方、小売業は前期よりも更に下降傾向を示す結果となった。
(中見出し)
3月までの見通し
【総合】今期12月と比較した平成27年1月ー3月月の先行き見通しでは、総合(全業種)DIは△9・6を見込み、今期同等の横ばい推移になる見通しとなった。
【製造業】12月と比較して△8・9と調査月と同様の景況感で推移。
 業種別DI値は木材・木製品については上昇傾向の見通しはあるものの、窯業、繊維、自動車では下降傾向の見通しで、その他は横ばい推移の見通しとなった。
【非製造業】△10・2と今期と同じ横ばい推移の見通しとなった。サービス業はプラス傾向をしめす見通しで、穏やかに回復傾向にあると見受けられるものの、小売業については△41・7と若干の回復傾向をしめしているものの依然厳しい見通しとなっている。