ダイヤ工業
動物向けの医療器具に参入
アニフルブランドの3商材
2015年02月10日号
3年後には1億円の目標
医療用品製造販売のダイヤ工業㈱(岡山市南区古新田1125、松尾正男社長、電086・282・0377)はペット向けサポーターブランド「アニフル」を立ち上げ、販売を始めた。ペット愛好家の増加を見込んでの参入で、3年後には国内外で年間売上高1億円に育てる考えだ。
同社はサポーター製造販売国内最大手で、通信販売手法を駆使し、年商は14年3月期で32億5千万円を計上する。同社では毎年、自社製品で年間売上高を2億円増の目標を掲げており、昨年4月、ペット向けサポーターの営業部署「第六営業部門」(川田修司部門長)を設け、商品開発を進めていた。
発売したのは小型・中型犬向けのコルセットと、立ち上がり・歩行補助ベルト、手術後の傷口カバーの3商材。価格はコルセットが8300―1万1千円、ベルトが3千円、傷口カバーが4千円(いずれも税別)。飼い主に利用し易いよう、ベルトには黄色、傷口カバーにはチェック柄を採用するなどデザイン面にも配慮した。
同社では今後、頸椎向けや足首向けサポーターなどの新商材を開発するなど、商品群を拡大。販売手法では医療用サポーター同様に、通信販売手法で、獣医師に販売を促進していく。当面は国内販売だが、タイや欧州などに向けた輸出も近く始める。
松尾社長は「人間中心にサポーターを製造販売していたが、その延長線上でペットに着目した。弊社は困っている人に快適な生活を送ってもらえるような商材開発をコンセプトにしており、ペット用の筋肉サポーター『ダーウィン』の開発も検討している」と展望を語った。