ワールド工業
機械を分解・移動することなく
重要な部品のめっき修復を完工
2026年07月20日号
独自薬液と筆めっきに世界が驚く
硬質クロム3㎜厚付けなどの独自技術を誇るワールド工業㈱(福山市箕島町南丘6484—3、梅本恭宏社長、電084・981・1964、https://world0527.co.jp/)はこのほど、接着・コーティング関連機器を扱う米国大手企業ノードソンコーポレーションの日本法人ノードソン㈱(東京都)からの依頼で、同社製ラミネート装置を導入した関東圏の工場を訪問。機械を分解・移動することなく、重要な金型部分のクロムめっきを「筆めっき」で修復した=写真上。密着不良がおきない精緻な仕上がりに、現場の技術者たちは一様に驚いていたという。
同装置には様々な付帯設備が接続され、金型のみを分解することは不可能で、補修するためには機械全体を分解して米国本社へ輸送する必要があったという。そのための時間や費用が莫大になるところを、ベテラン技術者の「筆めっき」により、分解することなく、ゴールデンウィーク期間中の工場が休止する3日間でできたことで、米国の本社からも強い関心がもたれたという、梅本社長=写真下=は「同様の分解・移送が難しい大型機械は多くあるため、夏以降、めっき修復の依頼が増えそうだ」と話している。
硬質クロムめっきは、摩耗しやすい機械部品などにコーティングして耐久性を高めるもので、通常は0・02—03㎜程度を施す。同社は様々な状態からのリカバーを想定して厚く塗るための研究を重ねてきた。「弊社の薬液と筆めっきの組み合わせが、短時間の施工でも既存品と変わらない耐久力を実現します」と胸を張る。
ワールド工業の強みは、クロムめっきだけでなく、ニッケルや銅めっきなども出張施工のできる「筆めっき」が可能だということ。「弊社の技術は世界でも屈指のものと自負があります。それが、世界企業の技術者から認められたことが嬉しかった。日本の職人の緻密な技をもっと世の中の役に立てたい。今後は技術を継承する若手の育成にも力を入れていきたい」と話している。