福山大の泉講師
日本動物分類学会から奨励賞
水族館との共同研究体制築く

2026年08月20日号

趣味の旅行はネーミングのヒント

日本動物分類学会第23回奨励賞の証書を持つ泉講師

福山大学(福山市学園町1番地三蔵、大塚豊学長、電084・936・2111)生命工学部海洋生物科学科の泉貴人講師=分類学=は、日本動物分類学会から第23回奨励賞を受けた。イソギンチャクの新種26種や日本では初となるイソギンチャクの属と科を設置したことなどが評価された。

泉講師は2025年にセトモノイソギンチャクのDNAを解析し、種より上の分類である既存の「科」と「属」に属さない個体を確認し、新たに「エンバンイソギンチャク科」「エンバンイソギンチャク属」を設けるなどの研究成果がある。全国170の水族館を訪問し、水族館と共同研究体制を築いている。

イソギンチャクの新種の分類のネーミングの独特さも評価された。ネーミングでは、趣味の旅行での鉄道や食の体験がヒントになっていると言う。

イソギンチャクの分類では水族館の集客促進にもなっており、泉講師は「イソギンチャクから人間に有用な物質の採取できる可能性もあり、さらに研究に力を入れたい」と話した。