衰退する尾道の漁業(5)
望まれる振興策へ
大学関係者ら支援

2015年08月10日号

衰退する尾道の漁業
 尾道で漁業の衰退がいわれて久しい。こうした状況の中で、尾道市(平谷祐宏市長)も手をこまねいているわけでない。5年前に地元水産業の振興策を打ち出し、このほどそれを補うべく新たな施策を盛り込んだ。とはいえ、今日衰退は様々な要因が折り重なってのことであり、並大抵の振興策ではおぼつかないほど深刻な状況に至っている。漁業従事者の高齢化と後継者の確保難、漁場の荒廃、魚価の低迷などほかにも若い世帯での魚離れといった外部的な要因がある。これらを大局的にケアしていく施策でなければ再生は難しく「この難問解決の一助になれば」と、広島大学院の関係者らが支援を買って出た。(西亀 悟)

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