日銀広島支店
3月の広島県内景気
緩やかに拡大傾向

2018年05月20日号

    日銀広島支店
 日本銀行広島支店は、県内の3月の金融経済動向を発表。県内景気は緩やかに拡大している―とした。
 個人消費は持ち直している。設備投資は増加、住宅投資、公共投資は横ばい圏内の動きとなっている。輸出は緩やかに増加している。こうした中、生産は緩やかに増加しており、雇用・所得環境は着実な改善を続けている。
〔個人消費〕百貨店・スーパーの売上高は持ち直している。コンビニエンスストア等の売上高、家電販売は増加。乗用車販売は横ばい圏内の動きとなっている。旅行取扱額は底堅く推移している。主要観光地への入り込み客数は増加しているものの、増勢が鈍化している。実体経済指標による売上高前年同月比は、百貨店(既存店)が1・4%減少。スーパー(同)0・5%減。コンビニエンスストア2・2%増。ドラッグストア9・0%増。ホームセンター0・9%増。家電7・0%減。乗用車新車登録台数は5・9%減少した。
〔住宅投資〕横ばい圏内の動きとなっている。新設住宅着工戸数は同15・2%増。
〔公共投資〕横ばい圏内の動き。公共工事の請負金額は同18・7%減。
〔輸出〕緩やかに増加。通関輸出金額は同17・9%減。
〔生産〕自動車、汎用・生産用・業務用機械は高操業となっている。造船は一部に弱めの動きが見られるものの総じて高操業。鉄鋼は高めの生産水準。電気機械は一部に弱めの動きが見られる。
〔雇用・所得〕着実な改善を続けている。有効求人倍率は1・92倍と引き続き高水準にある。雇用者所得は緩やかな増加傾向にある。
〔物価〕消費者物価指数(のぞく生鮮食品、広島市)は同0・7%増。

金 融 動 向
〔貸出〕地元金融機関の貸出金残高(平残)は同3・9%増。貸出金利は低下傾向にある。
〔預金〕地元金融機関の実質預金残高(平残)は同2・4%増。