ナオライ
浄酎オーナー樽を発売
日本酒を低温浄溜した新しい酒

2021年05月10日号

商品説明会を随時開催

三宅社長(中央)と浄溜所のスタッフ

 〝日本酒文化を残そう〟と持続可能な酒造りに取り組むナオライ㈱(呉市、三宅紘一郎社長、電03・6801・5638、https://naorai.co/)はこのほど、神石高原浄溜所(広島県神石高原町小畠)で製造した「浄酎(じょうちゅう)」のオーナー樽を発売した。
 何回でもボトリングでき、長期熟成も可能。原料である4カ所の蔵元で作った純米酒(オーガニック米使用)と樽3種類(アメリカンオーク・ミズナラ・サクラ)の組み合わせを選べ、サンプル試飲も有料でできる。また、原酒米が育った土を使って焼いた陶器の浄酎専用ぐいのみ(神石高原町、香神窯)がセットにつく。

価格は1樽(200ℓ)が165万円。1樽を40ℓずつシェアする販売(33万円)も受け付ける。商品説明会はオンラインと同町の酒蔵で随時開催する(https://naorai.shop/pages/jochu_cask_owner)。

 同社は2019年11月に新商品浄酎を発表。開発に3年以上をかけ、日本酒を浄溜して作った新しい酒で、低温で蒸留する製法の「低温浄溜」で特許を取得している。また、「MIKADO LEMON=ミカドレモン」、「浄酎」に続く3作目の酒として「琥珀浄酎(こはくじょうちゅう)」をクラウドファンディングサイトの「Makuake」を通して発売。今年3月末に目標金額の300万円を上回る約841万円で終了している。

 三宅社長は「応援者の約半数が広島県の方でした。お客様とナオライが、単なる生産者と消費者という関係ではなく、長期的に酒や食について思いを語りあえる関係になれるよう、オーナー樽を販売することにいたしました。まずはオンライン、もしくは神石高原町の酒蔵でこの新しい酒に対する我々の思いを聞いていただけたら嬉しいです」と呼びかけている。