富永調剤薬局
薬の宅配サービスを開始
コロナ対策で3密を回避

2021年11月20日号

自社アプリの利用も好調

倉敷市の店舗で導入したドライブ窓口

  調剤薬局と介護施設経営の富永薬局グループで、調剤薬局を岡山と倉敷市内で展開する㈱富永調剤薬局(岡山市南区築港緑町1―15―26、富永民雄社長、電086・262・5490)は、処方箋薬の宅配サービスを開始するなど、新型コロナウイルスの感染対策を強化している。処方箋情報を薬局に送信するアプリの利用も促すなど、3密対策を積極化する。

新型コロナウイルスの第5波は終息したが、依然として感染拡大には予断を許さない状況で、10月から始めた処方箋の宅配サービス「おくすり宅急便」の利用を呼び掛ける。サービスは薬局から周囲2kmまで応じ、当日や翌日に調剤薬局の事務スタッフが配達する。追加料金は330円。サービスは岡山市内の4店舗と倉敷市内の6店舗で導入した。

岡山市南区の富永薬局労災病院前店

また、処方箋情報をスマートフォンで撮影し、調剤薬局と共有するアプリ「写メって処方せん」の利用もコロナ禍後2倍に増え、さらに利用を促す。アプリ利用では待ち時間を車中などで過ごすことができ、3密が回避できると言う。また、車に乗ったまま薬が受け取れる「ドライブ窓口」を倉敷市の富永薬局沖新店で導入した。

  同社は「新型コロナウイルスの第6波の不安もあり、対策を強めたい」と話した。

  同グループは㈱富永調剤薬局と㈱富永薬局、㈱老松薬品、㈱とみなが薬局で構成。調剤薬局と介護事業所「アミューズ富永」を9事業所展開する。